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下水道の役割について

更新日:2021年03月31日

生活環境をよくします

 工場排水や家庭の台所・洗濯・風呂などで使った汚れた水が川や水路に流れ出すと、いやな臭いがしたり、水のたまったところではハエやカが発生したりして街がきたなくなります。

 下水道が整備されると汚れた水を集めてきれいにすることができてどぶ川がなくなり、街が美しくなって私たちの生活が衛生的で快適になります。

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川や海がきれいになります

 家庭や工場などで使った汚れた水をそのまま流すと、川や海が汚れて魚が住めなくなるばかりか、水道水に使うこともできなくなります。

 下水道はこの汚れた水を下水管で集め、下水処理場できれいにして川や海に戻すので、清らかな川・豊かな海がよみがえります。

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水洗トイレが使えるようになります

 私たちのくらしの中にくみ取り式トイレがあると、家のなかにし尿(大便・小便)をためているので、とても不衛生で、いやな臭いがしてハエが発生するなど快適な暮らしとは言えません。

 し尿浄化槽を使って水洗化することもできますが、他の汚れた水は処理できないので、川や水路が汚れるし、正しく管理しないと、し尿が処理できなくなることがあります。

 トイレが水洗化されると、流されたし尿は台所や洗面所などで使った汚れた水といっしょに下水処理場へ運ばれてきれいな水になって川や海に流すので、美しい環境を守ることができます。

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浸水から街を守ります

 日本は降雨量が多い国で梅雨や台風シーズンになれば集中豪雨になることがあります。一度にたくさんの雨が降ると、しばしば川があふれて床上浸水など大きな被害を受けます。

 特に多くの人々がくらす街では、雨水をためてくれる田んぼがなくなったり、緑地や空き地が減ったりして、雨水が地面にしみこみにくくなり、雨水が一度に流れ出してこれまで浸水しなかったところでも浸水することがあります。

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集中豪雨で増水した金岡川

 このようなとき、多くの雨水を集めて川や海へ流して街を浸水から守るのも下水道の大切な役割の一つです。

 伊丹市では、浸水被害を防ぐため、地下に約4万立方メートルの雨水をためることができる金岡雨水貯留管を平成13年3月に完成させて金岡川の排水能力を上げました。また、雨水ポンプ場の能力を増やしたり、水路改修や雨水用の下水管を造るなどして水害から街を守る努力をしています。

 金岡雨水貯留管とは、大雨のとき金岡川が増水してあふれないように川の水を一時的 にためることのできる大きな地下タンクです。このトンネル型の地下タンクは直径約7m、長さ約1.2kmで、金岡川付近の地下に埋め込まれています。ためた水は雨がやみ、金岡川の水位が下がってから放流します。

 

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  金岡雨水貯留管の概略図

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金岡雨水貯留管の内部

この記事に関するお問い合わせ先

伊丹市上下水道局整備保全室下水道課工務グループ
〒664-0881伊丹市昆陽1-1-2(局庁舎2階)
電話番号072-784-8074 ファクス072-784-8213