第4回(平成28年11月1日)

 今回は10名の方にご参加いただき、川西市にある一庫ダムを見学していただきました。

 一庫ダムは、尼崎市、西宮市、伊丹市、宝塚市、川西市、猪名川町、池田市、豊能町の人々60万人の水源となる水を供給しているダムです。伊丹市は、この一庫ダムから供給される水を、兵庫県水道用水として多田浄水場を通して一部受水しています。

 まず最初に、ダム管理所の職員の方から施設の概要について説明がありました。

 急激な都市化による水不足、猪名川の大洪水などの問題を解決するために、洪水調節機能をもったダムを建設する必要から、昭和43年8月1日に調査所を開設してから昭和59年3月まで、16カ年の歳月と638億円の巨費を投じて一庫ダムは完成しました。

 ダムの役割としては「洪水調節」「水道用水の供給」「既得取水の確保および河川環境の保全」があり、この地になぜダムが必要であったかを知ることができました。また、一庫ダム建設にあたり、ダムの上流地区が水没のため下流地区に移ったという事実や、アオコの除去に大変苦慮されており、その増殖抑制に水を循環させて対応していることなど、今まであまり知らなかった貴重なお話を聞くことができました。

 その後、2班に分かれてダムの内部を見学しました。ダムの内部はヒヤリとしていて寒いくらいでした。朝夕、季節ごとの気温の変化や貯水池の水位、水温などの変化を観測するために、監査廊が設けられ、観測計器が設置されています。この広い内部を職員の方は定期的に歩いて点検をされており、地震があればすぐさま異常がないか駆けつけるそうです。

 一庫ダムと周囲の安全は、職員の皆さんの日々のたゆまぬ管理努力によって守られているのですね。

 モニターさんたちも、普段入ることのできないダム内部に興味深々! また、間近で見る放水に圧倒されていました。

ダム内部を階段とエレベーターを使って見学しました。

監査廊(点検用の通路)

ダム内部を定期的に検査するため、廊下には気温計や地震計などの観測計器が設置されています。

常用洪水吐(じょうようこうずいばき)ゲートは、大雨の際に使用するゲートで、写真のように油圧の力でゲートを開閉します。放流量が20立方メートル毎秒を超え、150立方メートル毎秒までを放流します。

非常用洪水吐(ひじょうようこうずいばき)ゲート

常用洪水吐ゲートだけでは処理できないような、100年に1回程度起こる洪水より大きい異常洪水が発生した場合に使用する非常用ゲートです。

放水を間近で見ると、その勢いに圧倒されます!

全員で記念撮影

<感想> (一部抜粋)

  • 通常見学できないダムの中を見学できたのは貴重な体験でした。また、その中で治水、利水、環境保全、地域交流に取り組んでいる人がいることも知ることができました。市民の生活用水を安全・安心に確保するためにいろいろな分野での支えがあって、はじめて実現できることを改めて思いました。
  • 私たちの家庭の水道水にこれだけ大掛かりな施設が関係していることに、今さらながら驚いた。中でも迫力満点の一庫ダムには人間の挑戦力の英知が結集して、これでもかこれでもかの防御システムに目がくぎづけとなりました。日本の技術力の高さ・緻密さには感心させられた。
     
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